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今時流行りの『食材豪華主義』でさぁ、高級天麩羅あるっていうじゃない?なんでもシャトーブリアンにトリュフ巻いて揚げたり、天麩羅にトリュフトッピングしたりするらしいじゃん?なにそれーウケるーシャトーブリアンは天麩羅にするもんじゃないじゃんねぇ?絶対ロクなもんじゃねぇっすよ、やだーチンケ天麩羅じゃーん!

……っつって文句垂らしながら行ったのよオオノ。そしたらさ。

やだ、普通に美味しいじゃん、どうしよう、チンケ天麩羅に負けたよオオノ……

いやさ、確かに天麩羅出るよ、海老だの鱚だの。

でも白子揚げて、お出汁のタレにホワイトトリュフをガツガツ削ったののせたり、喉黒巻いた立派な松茸様だったり、あれ?これって天麩羅じゃなくて天麩羅が混じった天麩羅懐石じゃね?

あぁ、そう考えたらオッケーです、十分アリです、美味しいです。

そのシャトーブリアン様も松茸様も白子様も、ギリギリ『天麩羅』という枠の中に収まっているので、天麩羅として認識できるその加減が絶妙と思うのね。ちゃんと『天麩羅懐石ウマいよね』って食べられる。

枠の納め加減が上手い。

よくあるじゃない、ほら、個性を出そうと頑張りすぎて着地点が行方不明の見掛け倒しでちっともウマくない『チンケ』なアレでは、ないんだな。

どうしよう、散々馬鹿にする気で行ったんだけど、普通に美味しく食べれました。

最後は松茸様のかき揚げですってよ、どういうこってばよ。
やや甘めに仕立てたタレで松茸様のかき揚げ、ここら辺好みが分かれるか。
この店のクオリティでクラッシックな小海老や柱のかき揚げを食べたいと思うか、季節のかき揚げを食べたいか。

いいじゃん松茸様のかき揚げだよ、縁起物だよ(笑)

というわけで、どうせチンケ天麩羅だろっつって行ってみたら美味しかって惨敗したお話でした。

また行きたいけど予約が取れそうもない、困ったね、そんなんばっかじゃー!

たきや